ストーリー

はじめに (時代背景と物語)

時は戦国時代。豊臣秀吉から徳川家康に天下が移行する時の話。
秀吉が病死(暗殺説もある)した後、次男の秀頼が世襲するも、老獪、徳川家康にじわりじわりと攻められ、ついに、1615年の「大坂夏の陣」で城を明け渡す事になります。その時、既に、戦う前から勝敗が決していたような状況の中で、真田幸村(本名:真田信繁)の獅子奮迅ぶりは、後に語り継がれる物語になり、全国的に今も人気の武将です。ちなみに、Yahooで、豊臣秀吉を検索すると、約5,100,000件となりますが、真田幸村を検索すると、約7,380,000件となり、今も、その人気は衰えていないようです。
本物の大阪城を背景に、真田幸村が時の若者達に語りかけます。

人に認められようとする努力より、人のために生きることの貴さを知れと…。

真田幸村の像

真田幸村の像

プロローグ

真田陣太鼓が鳴り響く。
それを見に三々五々人々が集まって来る。
腹の底から響いて来る太鼓の音に、人々の血がたぎって来る。
一人また一人と足を踏み鳴らしたり、跳びはねたりしながら、やがて大きな踊りの輪になっていく。
踊りが最高潮に達したとき、いきなり轟く大筒の爆発音。人々は凍りついたようにストップモーションとなる。
【講談師登場】
太閤秀吉亡き後、大坂冬の陣が始まるまでの家康が、豊家にたいして行った仕打ち、 夏の陣が始まるきっかけとなった、二の丸・三の丸の取り壊し、外堀の埋め立てなど、 語っていく中で、それぞれのストーリーに関係する人物
【家康・淀君・秀頼・千姫・大野修理亮治長・織田有楽斎・真田左衛門佐幸村・ 後藤又兵衛基次・木村長門守重成】が登場。

一場 大坂城の中庭
賑やかな人々の声が聞こえ、あちこちから徴用に取られた者や、士官を願う浪人者、焼けだされて行方の無い百姓、町人たちがやってくる。母と生き別れた子どもや、家族を亡くした老人など、戦で被害を受けた人々の嘆きや怒りが立ち込めている。 そんな中に能天気な歌舞伎者の一団がやって来る。(踊りや笑いなどあって)その一団の中に関ケ原の合戦のおり、大坂の地を捨て太閤さんのように出世をしようと夢を見た青年がいる。
仲間と別れ再び出世を夢見て、幸村の家来になりたいと言う青年、馬鹿なまねはやめて気楽に生きようと言う歌舞伎者がいる。

二場 大坂城中
淀君が助命嘆願のため、千姫に家康の元へいくように迫る。
橋懸かりから淀君先頭に、大野修理・織田有楽斎出る。なにやら秀頼と話している所へ後藤又兵衛・木村重成・真田幸村出てくる。篭城か討って出るかの評定が行われる。秀頼が甲冑姿で騎乗にあるだけでも士気が上がるのだから、是非にも御出馬を!と促す強行派に対して、断固反対する淀君。やむなく兵士を二分して討って出る者と、篭城して秀頼を守る者の決定をする大野。

三場 幸村の陣屋
又兵衛が来ていて別れの杯をかわしている。佐助・お霧に連れられて青年がやって来る。 ぜひ今度の戦に供をさせてほしいと頼む青年。又兵衛は死ぬ覚悟はあるのか?一括する。 今度の戦は生き残って褒章がもらえるものではない。死ぬためにする戦である。 武士の生きざまとは何と「あほくさい」ものかと嘆く。

幸村が静かに語りだす。
九度山で過ごした無益でありながら穏やかな日々のことを。
人に認められようとする努力より、人のために生きることの貴さを。
心打たれる青年。戦には参加するなと命じる幸村。

四場 家康の陣屋からフィナーレ
千姫が家康に何としても、秀頼を助けてほしいと頼んでいる。 家康は笑顔で聞きながら、千姫を遠ざけ総攻撃の合図を送る。

炎上する大坂城。

「さめやらぬ夢」
豊臣が滅んでも大坂は滅んだのではない事を語り始める。 上方の魂は滅んだんやない。なんぼ家康がつようても、わいらの根性を断つことは出けん。城が焼けても大坂は不死身や。泣くんやない、わいらの元気を見せたるんや。
おい、歌舞伎者、こんなときにこそ勇気くれるのがおまえらやないけ。踊らんかい、囃さんかい、

みんな踊って踊って踊り抜いて、汗かいて汗かいて、 涙なんか吹っ飛ばせ。

全員の踊り盛り上がって・・・。

THE END